私の心の師匠・その1

カーリングをこれから先ずっと続けていく上で、

私が忘れないでいたい、心の師匠のことを記録しておこうかな。


まずお一人は、広島で活躍していらっしゃる近藤由利香選手。

この方がいらっしゃらなかったら、私はきっと、今も

「体験なんてとんでもない、観るだけでいいの」と思っていたと思う。


広島という遠い地で活動していらっしゃる近藤選手と

岩手の私がどうつながったか。Twitterである。

ついったらんどは、雲の上の人である近藤選手と私をつなげてくれた。


とはいえ、近藤選手が私に「体験しなよ、youやっちゃいなよ」なんて

直接おっしゃったわけではない。私が彼女を見ていたのだ。


まだ彼女とついったでつながる前、MDの全日本選手権の情報が欲しくて

あちこち検索しても検索しても何も情報が出てこない中、

気付くといつも広島のカーリング協会が発する情報に行き着いていた。


広島はすごいな。広島のカーリング協会はすごく頑張っているんだな、そう思った。

その日からうんと時間が経って、近藤選手と言葉を交わすようになって初めて、

その情報の発信者が、まさに近藤選手その人だということを知って驚いた。

広島が、練習環境的には厳しいところでやっていることを知って尚更驚いた。


いろいろ厳しい中で、情報発信を工夫し、イベントを企画し、なんとかして少しでも

競技人口を増やそうと努力している近藤選手の姿を私はずっと見ていた。

その姿を見ていたら、県内に専用シートがあるのに「遠いしな~」と

思っていた自分が恥ずかしくなった。彼女の声に、応えたいという気持ちになった。


人を動かすのは、言葉ではなく想いなのだと、改めて思った。

カーリングが大好きで、カーリングに夢中で、

広島の、ひいては日本のカーリング界全体を思って活動するその姿が

私を「体験してみよう」という気持ちにさせてくれた。


何年たっても忘れないでいたい。

私のカーリングの一番最初の先生は「広島の近藤由利香選手です」ということ。

私が練習する盛岡のカーリングシートは、いつでも広島へと繋がっているということ。

近藤選手が言って下さった「いつか氷の上で会いましょう」という言葉が好き。

いつか必ず、胸を張って「氷の上で」お会いするんだ。

そのために、私は今日も頑張る。



七転八倒

~おばちゃんカウンセラー、カーラーへの道~